2015年8月18日火曜日

連合国国連体制に終止符を打つ

日本が憲法第九条のもとで、覇権を求めず。いかなる名目であっても侵略戦争につながる軍事行動は厳しく自制することを改めて鮮明にすることだろう。これまでの常任理事国はいずれも核保有国であり、武器輸出大国だった。日本とドイツがもし参入するなら、過去の反省を踏まえ、これまでの軍事大国とは明確に一線を画することが不可欠になる。それは、連合国国連体制に終止符を打つにあたり、過去の侵略で多くの犠牲を与えたアジア近隣諸国に対する当然の責務だと言える。その意昧では、日本が過去に打ち立てた非核三原則、武器輸出禁止三原則は、改めて確認しておくべき最低限の条件だろう。

 同時に、日本が軍縮に向けて努力することを、常任理事国入りの目標として掲げることが。不可欠の前提になる。日本は既に、国連軍備登録制度を提唱して九一年に実現させ、国連軍縮京都会議を開催するなど、地道に実績を積み重ねてきた。こうした活動を、最優先の課題として提起し、これまでの軍事大国に対する牽制役を果たすなら、常任理事国入りの意図は多少は明確になるだろう。また、「西側」の特権クラブに参入するのではなく、アジアの一員として「南」の意向を踏まえる姿勢を明確にすることは、同時に多くの加盟国の懸念を除くことになるだろう。